1ページ目から読む
3/3ページ目

「君は、○○だね。ほらこれがこの前、お店で一緒に撮った写メ。向こうに行こうか」

 いつの間にか婦人警官まで来ている。総勢7人ぐらいの警察官がいるだろうか。客たちの顔には不安の色がありありと浮かび上がっている。

 皆があっけにとられていると、いとこが、

ADVERTISEMENT

「またか。俺、2回目なんだよな」

 とあっけらかんと言った。2回目というと、よくあることなのだろうか。

「ここ、若い子が働いているからガサが入ったんだよ。まあ、お客の俺たちには関係ないから、今日は男だけで飲むか。しばらく帰れなさそうだしな」

 その後、警察に身分証を出して必要事項を書類に記載し、店を後にした。

もしナンパをしていたら…

 今回は飲んでいただけだったので問題はなかったが、もし働いている女の子をナンパでもしていたら、どうなっていただろうか。いくところまでいけば、児童福祉法や淫行条例に引っかかって処罰される可能性が高い。お店に若すぎる女の子がいたら、要注意である。

 B君には申し訳ないことをしたが、本人は酔っ払っていたのかご機嫌だった。目の前で捕り物劇を見て気持ちが昂ぶっていたのかもしれない。

「純平、今日の酒はいままでで一番楽しかったよ。あの経営者、出てきたらまた遊びに行ってあげようぜ」

 もうご免である。