〈あらすじ〉
1944年、第二次世界大戦末期のフィンランド。愛犬ウッコを連れて荒野をさすらう老兵アアタミ・コルピ(ヨルマ・トンミラ)は、ツルハシ1本で金塊を掘り当てた。金塊を運んでいると、ブルーノ・ヘルドルフ中尉(アクセル・ヘニー)率いるナチスの戦車隊に目をつけられてしまう。その執拗な攻撃に、アアタミはツルハシや戦場に落ちている武器、知恵をフル活用して立ち向かっていく。その正体は、たった1人で300人ものソビエト兵を殺した伝説の兵士だった。
〈解説〉
SISU(翻訳不能なフィンランドの言葉。“何があっても折れない心”のような意味)の精神で老兵が敵を討つバトル・アクション。『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』に続くヤルマリ・ヘランダー脚本・監督作。91分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★★☆珍しくフィンランドの戦争映画。ツルハシと知恵でナチスと闘う老兵というのが新味。地雷の恐怖。おりこう犬の活躍!
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆懸垂力と肺活量の強大さに笑った。OTT(やりすぎ)の極致だが、不死身の描写はフルスイング。手作り感あふれる活劇だ。
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斎藤綾子(作家)
★★★★★老兵なのに精悍な攻撃力は惚れ惚れする格好良さ。若い俳優が扮装して演じていると思いきや主演のトンミラは還暦越え。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆本気と冗談が交じり合う西部劇×戦争映画の『ランボー』派生形。純度の高い活劇的愉楽があり、90分ながら雄大な迫力。
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洞口依子(女優)
★★★★☆マカロニウェスタン、第二次大戦スリラー、マッドマックスなどをリロードしてぶっ放す、ラップランドの血腥い熱狂。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
INFORMATION
SISU/シス 不死身の男(フィンランド)
10月27日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
https://happinet-phantom.com/sisu/