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「一昨年も来たんですけど、撮影したいって人だかりができておまわりさんに補導されちゃって(笑)。露出が多いからかわからないんですけど、今日も駅のほうを歩いていただけで急に職質されて。これ実は仕事着なので自分では控えめなつもりなんですけど今年は特に厳しいですね」(SM嬢のゆかタマさん)

過激な衣装で話題を集めたSMお姉さん ©文藝春秋 撮影・上田康太郎

22時を過ぎても人は増えない

 渋谷区の”本気”が功を奏したのか、22時台を過ぎてもハロウィーン仮装に身を扮した日本人が増える様子はない。

「毎年来ていましたが今年は本当にコスプレをしている人が少ないですね。それでも僕は渋谷のハロウィンを愛してるので。1割のマナー悪い人のために下火になるってのは悔しいから今日も来ました。純粋にコスプレを楽しんでる人にとっては大切なイベントなんです。常識の範囲内で楽しめるように協力したいですし、周りにもそうしてほしい」(『鬼滅の刃』竈門炭治郎のコスプレをした男性)

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毎年恒例、「鬼滅の刃」竈門炭治郎のコスプレをするお兄さん ©文藝春秋 撮影・上田康太郎

「今年は本当にコスプレしている人が少ない。しっかりと決めてきたのが逆に浮いていて恥ずかしいです。池袋のイベントでもコスプレしているんですが、そちらは良くも悪くも本気の人たちしかいない場所。

 渋谷は、コスプレにすごく興味ある人も、そうでない人もいるのが良いところで、色んな人に見てもらって、写真を撮ってもらうのが醍醐味なのにあまり盛り上がっていなくて残念です。1年に1回しかないのに、このまま渋谷でハロウィーン仮装をしない雰囲気になっていくのは寂しいですね」(『新世紀エヴァンゲリオン』綾波レイのコスプレをした20代中国人女性)

「新世紀エヴァンゲリオン」綾波レイを選んだ中国人女性 ©文藝春秋 撮影・上田康太郎