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 青髪の男性と同行していた“オネエ”を自称する方は、毎年ボランティアで渋谷を訪れているというが、今年は明らかな変化があったとか。

「私は6年くらい参加していて。毎年ボランティアでゴミ拾いをしているんですけど、今年は区長のおかげでゴミが半分くらいに減りました。

©文藝春秋

 ただ、規制が強まっているのは、ちょっとつまんないなと思っちゃう。皆が常識を守ってほしい。ゴミをポイ捨てしないとか、酔っ払って喧嘩しないとか。そういうのを守ってくれれば、ハロウィンに渋谷に来て楽しんでいいのかなと思うんですよ。規制しなくても。

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 毎年来ているので、ニュース沙汰になるようなトラブルは大体目の前で見ているんですけど、今年はまだないですね。それはいいことだと思います。警備の方がいてくれるのがいいのかな」

 ハロウィンで盛り上がる渋谷のあり方を考え、いっときの狂騒を楽しむ人々たちだけが渋谷の主役ではない。街に目立つのはナンパを目的とした男性たちの姿だ。

「立ち止まらないでください」という警察官からの注意喚起があちらこちらから聞こえてくるなか、通りを外れてファンシーな装いの2人に話を聞いた。

これまでは“道を歩けばキス”みたいな感じだったんですけど……

「スプリングセンテンスですねーこれ! いやセンテンススプリングか! うぇーい!」取材班に対してそう語る、自称“ヒモ”の男性二人組もナンパ目的で渋谷を訪れたそう。

飲み干したチューハイの空き缶は仮装の一部だとか ©文藝春秋

「普段はプー太郎ですよ。30歳と25歳。いつも遊び歩いてます。ヒモに近いですね。自称ヒモです。

 今日はマイメロの格好をしてきたんです。そりゃあ女の子に声をかけられる目的ですよ! 格好つけたコスプレでガツガツいくのは嫌で。向こうから来てほしいんだよねー。

 っていうのも、自分から行くと打率が下がるんですよ。そこで、女の子は一体何が好きなのかと考えて……ピンク! 白! マイメロになればいいんです。間違いないです。ピエン系狙いですね。戦略的コスプレですよ。

 ただ、今年の渋谷は全然……。これまでは“道を歩けばキス”みたいな感じだったんですけど、今年はノーキスです。外国人観光客と写真を撮るくらいですね。

 これから渋谷のハロウィンはどうなっていくんですかねえ。ぶっちゃけ、今日のナンパの結果次第で来年来るか来ないか決めようと思っています」

 そう息巻く二人組のすぐそばには、ゴミ拾いを続ける男性が。