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「二つの宗教団体を敵に回しての選挙となり、萩生田氏にとっては危機的事態です」(政治部記者・週刊文春6月8日号)

 どうなる萩生田先生。

芸能界の“闇”、人気取りの“税”

 さて次に挙げたい今年の漢字候補は「闇」である。闇バイトの事件が次々に世の中を驚かせた。

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 そしてここでも浮かぶのがジャニーズ問題。長年の芸能界の「闇」だった。週刊文春では20年以上前から報じられていたが、テレビや新聞ではスルーされてきた。今年3月にイギリスのBBCがドキュメンタリーを放送し、結果的に公のニュースになった。この問題はメディア論でもある。

東山紀之 ©文藝春秋

 他で今年の漢字候補をあげると「暑」だろうか、やはり。「暑」は2010年の漢字にもなっているが、地球沸騰化というくらいだから今後は毎年「暑」になってしまう?

 あ、いけない、「税」という漢字もありました。これも2014年に選ばれているが、あのときは消費税が4月に5%から8%に引き上げられた年だった。しかし今年は税そのものより岸田首相の態度が話題となっている。

『「選挙目当てのバラマキ」 減税意義、与野党疑問の声 経済対策』(毎日新聞11月3日)

 所得税などの減税を盛り込んだ総合経済対策が2日に閣議決定されたが、「与野党」から、

《「政権の増税イメージ払拭」「選挙目当てのバラマキ」など減税の意義や効果を疑問視する意見が噴出した。》

 岸田首相の人気取りだとすっかり見透かされている。

 さてここまで「旧」「闇」「暑」「税」と勝手に今年の漢字候補をあげてきましたが、最後に重要な漢字をあげておきたい。