漫画家・倉田真由美(52)の夫で、映画配給会社エクストリームの宣伝プロデューサーを務める叶井俊太郎(56)。
10月11日、X(旧Twitter)にて対談集『エンドロール! 末期がんになった叶井俊太郎と、文化人15人の“余命半年”論』の刊行とステージ4のすい臓がんであることを発表して話題に。
そんな彼に、現在の状態、標準治療を選択しなかった経緯などについて、話を聞いた。(全2回の1回目/続きを読む)
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ご飯の量や内容によって体調が左右される毎日
ーー体調はいかがですか?
叶井俊太郎(以下、叶井) 朝から調子悪いんだよね。俺はうつ病になったかなと思ってんだよ。でも、そこにいる会社の人の話だと、うつ病じゃないみたい。
ーー変な夢とかイヤな夢を見たりは?
叶井 ないない。けど、そういうのあったらいいね(笑)。ただ、毎日夜になると、もうダルくて無気力になるわけ。立ち上がるのもめんどくさい。いまも立ち上がるのがキツいし。
ーーイライラしたりは。
叶井 全然しない。昨日、病院に行って先生に「俺ってうつ病?」って聞いたら「全然違います」って言われた。「うつ病の人は、まず病院に来れません」だと。
ーー食事は取れてますか?
叶井 食えてないんだよ、これが。
春にがんが大きくなって、臓器が圧迫されて食べたら吐いちゃったの。それで胃を半分切って食道と小腸を直結する手術をしたから、食べるのがダメになった。その手術で1ヵ月くらい入院して、30キロくらい体重も落ちたし。
9月下旬に退院してからは、昼飯とか晩飯の量とか食べた内容によって、ダルかったり、うまくいったり。毎日、試行錯誤してるよ。
85キロぐらいあった体重が58キロに
ーーそうしたなかで、食べられるものって限られてますか。
叶井 いまのところ、フルーツ、おかゆ、マグロの刺身。
ーー肉などは。
叶井 食えん。
ーー野菜は。
叶井 野菜も、ちょっと食わなきゃなと思うけど、いまいちダメだね。
ーータバコは吸っているんでしょうか。
叶井 吸ってる。1日、10本くらい。ちょっとやめてたけど、もう死ぬからいいんだよ。「好きなことやらせてよ」って。
ーー30キロ痩せて、いまは何キロに?
叶井 58キロ。
ーー座ってるからわかりづらいですが、身長は高かったですよね。
叶井 176とか177とか。体重も85キロぐらいあったんだけど。