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よいところ:長く使うには最適、7年のセキュリティアップデート

 本製品の大きな特徴の一つに、発売から7年のセキュリティアップデート保証が付属していることが挙げられます。つまり今買えば、2029年暮れまではセキュリティ上問題なく利用できるわけで、買い替えのコストをなるべく掛けずに済ませたい人にとっては、よい選択肢と言えます。

 実のところ、本製品の特徴として製品ページで紹介されている「ビデオ夜景モード」など一部機能は、発売時点ではまだ利用できず、将来の実装が予告されているに過ぎません。それでも長期に渡って使い続けるとなれば、こうしたリリースの遅れも、多少は納得できるというものです。逆にそこそこ長く使わなければ、真髄に触れられない製品と言ってよいかもしれません。

いまいちなところ:カメラには気になる点も…

 前述のように、カメラ機能は従来モデルと比べて細かいところで進化の跡が見られますが、気になる点もいくつかあります。例えばデジタルズームは、無理に引き伸ばしたことが分かるブロックノイズこそ従来より減少しているものの、平面のディティールが飛び、のっぺりと見えるケースがあります。iPhoneのデジタルズームとは真逆の方向性です。

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 また最大ズーム時に画面がピタッと止まらずに揺れが生じる現象は改善されていないほか、従来のPixel 7 Proよりも被写体にピントが合いにくく、画面上で被写体をタップしてやらないといつまでもフォーカスが合わずに迷い続けている現象が稀に見られます。基本的な撮影機能の改善にも、もう少し力を注いでほしいところです。

左が本製品、右が従来のPixel 7 Pro。UIのデザインも見直されています
左が本製品、右がPixel 7 Pro。いずれもデジタルズーム併用の最大望遠で撮影。本製品はデジタルならではの無理に引き伸ばしたようなノイズこそ減少していますが、中央の松の木のように、全体的にボケたようになるケースが稀にあります 
本製品で撮影した写真(左)をiPhone 15 Pro Maxで撮影した写真(右)と比べると、松の木のシャープさが足りないのは一目瞭然。また大理石の表面も、ディティールが飛んでしまっていることが分かります