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いまいちなところ:最大の問題点はコスパ

 Pixel 8 Proの最大の問題点は、コスパと言っていいかもしれません。正確には、これまでほどコスパが高くないというだけで、絶望的に割高というわけではないのですが、ベンチマークのスコアはiPhoneの数世代前のモデルと同等であるにもかかわらず、価格は15万円台から。円安の影響も大きいとはいえ、現行のフラッグシップモデル「iPhone 15 Pro Max」の同一容量モデルとの価格差は約3万円しかありません。

 ベンチマークアプリ「Geekbench」が提供している歴代モデルのスコア。今回のPixel 8 Proは1700台後半ですので、iPhoneでいうとiPhone 11 Pro並ということになります。プラットフォームの違いを差し引いたとしても、もう少しパフォーマンスは欲しいところです
https://browser.geekbench.com/ios-benchmarks/

 Pixelシリーズは、新モデルが発表されてからおよそ半年後に、型番の後ろに「a」がついた廉価モデルが発売されるのが、恒例のパターンとなっています。ちょうど本稿の執筆中にその廉価モデルである「Pixel 7a」も、6万2700円から6万9300円へと大幅値上げされるなど、円安の余波を大きく受けていたりもしますが、それでも今回のPixel 8 Proのような「a」がつかないモデルよりは安価です。

 こうしたことから、これまで廉価モデルは候補から外し、新モデル発売のタイミングでのみ買い替えを検討してきた人も、状況によっては廉価モデルを候補に入れたほうがよい時期に来ているのかもしれません。そうならないためには、今後のアップデートでどの程度の機能改善・追加があるかにかかっていると言えそうです。