酒井 いろいろいるけど、近いところで言うなら、作家の福田(卓也)かな。いろいろラジオを聴いてきて影響を受けた人はもちろんいっぱいいるんですけど、福田がいなかったら、『オールナイトニッポン』もないし、もちろん『D.C.GARAGE』もなかっただろうし。僕のことも平子さんのことも上手く誘導してくれた感じはしますね。
――福田さんが作家として関わっている番組といない番組で、感覚は変わってくる?
酒井 違いますね、それは。やっぱ世界観がしっかりある人なんで。福田の世界観だけじゃなく、僕の世界観と平子さんの世界観を上手く共有させなきゃいけないっていう。福田がいない『沈黙の金曜日』だと、弓木ちゃんの世界観に僕らが乗っかるみたいな。そこは楽な部分があるんですよ。大変でもあるんですけど。『ヌンヌンヌーン!』だともうちょっと僕の世界観が強めに使えるとか。その違いですかね。
――今回の本の中でも『沈黙の金曜日』でご一緒している弓木さんの話がありますが、酒井さんから見た弓木さんの魅力はどういうところにありますか?
酒井 意外とガッツなんじゃないですか。弓木ちゃんはガッツあるんだよな。頑張ってるなって思うし。それをよく感じるのは僕らがいない時。例えば、後輩のストレッチーズとか、ぐりんぴーすとかが代打でラジオをやることがあるんですけど、その回を聴いていると、弓木ちゃんがスゲェ頑張ってるんです。ちゃんとチューニングできている人じゃなかったらたぶん無理だろうなって感じはしますね。フリートークをちゃんと持ってきたりもするんで、ガッツあるなと思います。
――上手く言葉が出てこなくて、変な発言になっても、伝えようとする気持ちは凄く伝わってきますよね。
酒井 我々も慣れてきて、変なこと言ってもツッコまないようになりましたもん。普通だと絶対ツッコむようなこと、関西の芸人だったら逃さないようなことでも、「ねえ~」って流しますから。
「ラジオスター」と言われるけども…
――いろんな媒体で「アルコ&ピースはラジオスター」と言われるのはどんな気持ちなんでしょう? いじっているところもあるかもしれませんが。
酒井 もう言われてから結構経つし、そうやっていじられているのも武器かなとは思いますけどね。でも、僕らの足元にもう四千頭身の都築(拓紀)が来てますから。化け物ですから、あいつは。