完成した曲をサポーターに歌ってもらうために、ヨルダン戦まで行った
――W杯本大会のスタジアムでも『勝利の笑みを 君と』が流れ、ゴール裏からはサポーターがサビを歌う声が聞こえてきました。
GAKU 僕らからすると、会場でサポーターが歌ってくれるのが一番うれしいんです。あの曲を作る際、サポーター50人ぐらいにスタジオへ来てもらって、レコーディングに協力してもらいました。完成した曲をなんとかサポーターに歌ってもらいたかったので、ブラジルW杯アジア予選のときには、アウェイのヨルダン戦まで行ったんです。そこで「一緒に歌ってほしい」とお願いしたおかげか、みんな歌ってくれるようになりました。
今、僕がスタジアムに行くと、歌い出しをやらせてもらうんです。僕はすぐに歌おうとするんですけど、サポーターから「ここは点が入ってからにしよう」とか言われて、「分かりました」みたいな感じでやっています。
W杯で現地に行くと、サッカーで人と繋がれる
――ちなみにサッカーW杯は、いつ頃から見ているのですか。
GAKU 2002年の日韓大会からです。06年のドイツW杯も観に行きましたが、10年の南アフリカはちょっと腰が引けて行けなくて。その後、14年のブラジル、18年ロシアに行き、22年カタールW杯ではグループステージの3試合を見ました。
日本代表を応援するために行くのって、時間もお金もかかるので大変ですけど、大好きなサッカーのために何かをしている気持ちになれるじゃないですか。それに現地に行くと、例えばブラジルでは試合の合間にビーチでサッカーしたり、ロシアではサウナで「日本のサッカーすごいな。ビールをおごらせてくれ」と言われたり、サッカーで人と繋がれるし、いろんな経験ができる。そこで、また応援ソングを書きたいなとか、色んなヒントを得られるので、僕の人生にとってW杯は欠かせないですね。
――『勝利の笑みを 君と』は応援歌ですが、W杯優勝チームが歌うQueenの名曲『We Are The Champions』を超える“ビクトリーソング”を作る構想とかはありますか。
GAKU それは、(桜井に)提案しようかな(笑)。日本代表が優勝したときのためにも、ウカスカジーらしい曲があるといいですよね。
撮影=細田忠/文藝春秋
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