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――今、新たに取り組んでいることはありますか。

GAKU 昨年からトランペットを始めたんです。ラッパーなんで、ラッパやってみようかなっていうノリで始めたんですけど、音を出すのが難しい。でも、吹き始めたことでピッチが良くなって、ラップもうまくなるという効果も感じていますし、ライブでも演奏しています。第2の投資として、うまく回収できそうです。

 

桜井とはサッカー選手のようにお互いを補完し合えるチーム

――ウカスカジーとソロでは、ライブへのアプローチも違いますよね。

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GAKU ウカスカジーとソロのライブは、まったく別モノですね。ミスチルの桜井とのステージは、オールスター戦みたいな感じなんですよ。彼らを好きな人はたくさんいますし、桜井を見にくる人もたくさんいます。やっぱり彼がいるから、会場のみんなも笑顔になると思うんです。

 だから僕も、ミスチルにいる時の桜井とは違う魅力を引き出して、みんなに喜んでもらおうって思いますし、それをスタッフと一緒に楽しみたいと思ってやっています。

――ステージ上では、お互いを理解してメリハリよく動き、楽しさにあふれていますね。

GAKU 僕がステージ上で駆けだすと、桜井が高いところに行って、俯瞰してカバーするとか、打ち合わせはゼロですが、サッカー選手のようにお互いを補完し合えているんです。ライブが終わって楽屋に引き上げたら、冷えたシャンパンが待っている(笑)。そんないい感じのチームになっています。

 

日産スタジアムがひとつに…語り継がれるライブ

『勝利の笑みを 君と』は、ブラジルW杯のサッカー日本代表の応援歌になり、18年ロシアW杯でも引き続き応援歌に指定された。ロシアW杯前に行われた壮行試合、日本代表対ガーナ戦では、試合終了後にウカスカジーが雨の中で歌い、6万人超の観客で埋め尽くされた日産スタジアムをひとつにした。

――あれは、語り継がれるライブになりました。

GAKU 当日は試合に負けて、どんよりした空気になって、しかも雨が降っていた。「この空気の中、歌いに行くのか」「引っ込めって言われたらどうしよう」と思いながら、ドキドキして歌いました。

 結果的に盛り上がってよかったんですが、ライブが終わって、選手たちがいるベンチに挨拶に行ったんです。そうしたら、「負けてすいません」と申し訳なさそうにしていたので、僕も「いえいえ」って頭を下げて(苦笑)。本番ではベルギーにこそ負けましたけど、ベスト16に進出して、すばらしい大会になりました。