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「ハリポタ施設トップのトーベン・イェンセンGMや複数の幹部は、レゴランドからの移籍組なのです。ワーナーが、日本でテーマパーク運営に乗り出すのは初めて。ノウハウがない状態でスタートしたため、彼らは、日本で先行するレゴランドの資料を“参考”にすべく持ち込んだと見られます」

不正競争防止法違反に問われる可能性が

 だが、昨年9月、大手回転寿司チェーン「かっぱ寿司」を運営する「カッパ・クリエイト」の社長が、同業の「はま寿司」の仕入れ価格など営業秘密のデータを不正に入手したとして、不正競争防止法違反容疑で警視庁に逮捕された事件は記憶に新しい。ワーナーのケースはどうなのか。不正競争防止法に詳しい未来創造弁護士法人の野村拓也弁護士が指摘する。

「持ち出したワーナー幹部は、営業秘密を漏らした不正競争防止法違反に問われる可能性があります。また、レゴランドが告発をすれば、著作権法違反罪に問われる事もありえます」

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ワーナー社内で保管されていたレゴランド関連会社のリスク管理資料

 ワーナー広報に、<強化クリーニング手順>などにレゴランドの内部資料が使われているかなど7項目の質問状を送ったが、「ご質問に関してのコメントは差し控えさせていただきます」とだけ回答した。

 レゴランドからの資料持ち出しが強く疑われる「証拠」や、持ち出しに関わったとみられる人物、“被害者”であるレゴランドが小誌の取材に答えた内容などは、「週刊文春 電子版」で読むことができる。

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