11月6日、韓国・仁川の警察署の前に一台の黒い高級車が止まった。韓国に15台しかないとも言われるそのBMWから降り立ったのは、人気グループBIGBANGのメンバーでソロアーティストとしても活動するG-DRAGONことクォン・ジヨン(35)。
先月22日、麻薬類管理に関する法律違反の疑いで立件されたG-DRAGONは、この日、自ら警察に出頭。青いシャツと黒いスーツに身を包み、眼鏡姿で報道陣の前に姿を現すと、自信に満ちた笑みを浮かべ、署内へと姿を消した――。
「ことの発端は今年9月、仁川警察に『江南の高級会員ルームサロンで麻薬が流通している』とのタレコミが寄せられたことでした」
「2011年に日本のクラブで大麻を吸引したとして送検」
韓国在住のジャーナリスト、金敬哲氏が事件の経緯を解説する。
「ルームサロンとは、個室で女性が接待をする、いわゆるキャバクラのような場所。その中でもタレコミが寄せられたサロンは韓国の最上流1パーセントの人のみが通うことができるとされる超高級クラブで、野球選手や芸能人、財閥関係者などが客として訪れ、性行為や麻薬の使用などが行われているのではと噂されてきました。情報提供を受けた警察が女性従業員に対して取り調べを進める中で、俳優のイ・ソンギュン氏やG-DRAGON氏に麻薬を提供、使用したとの供述を得たことで立件に至りました」
実はG-DRAGONに薬物使用の疑いがかけられたのは、これが初めてではない。
「2011年に日本のクラブで大麻を吸引したとして韓国検察に送検されていますが、『日本人からもらったタバコを吸っただけで大麻とは知らなかった』と釈明。韓国の法律では麻薬と知らずに使用した場合は罪に問われないこと、また検出された量が微量だったことから不起訴猶予処分となっていました。G-DRAGON氏は今回の件も、『私が薬物を使用したという事実はない』と全面否定。潔白を証明するため、警察からの出頭要請を待たずに出頭するなど、捜査に協力的な姿勢を見せています」(同前)