韓国芸能界の薬物汚染は非常に深刻化しており、社会問題にもなっているが、逮捕されても執行猶予判決で実刑に至るケースが少なく、事実上“お咎めなし”で数年後に復帰するケースが多い。実際、元メンバーのT.O.Pも今年6月に人気ドラマ『イカゲーム2』での復帰が決定している。
「こうした薬物への認識の甘さや、処罰の軽さに対し、国民からは強い反発の声があがっています。これを受け、韓国法務部長官は8日、『政治家や有名人など公的立場にいる人物の麻薬犯罪が明らかになった場合、厳しい処罰を下す必要がある』と語っています」(同前)
BMWでの登場は「“自分は潔白だ”というアピール」
しかし6日の取り調べで行われたG-DRAGONの簡易試薬検査の結果は陰性。警察は採取した尿や毛髪を国立科学捜査研究院に提出し、精密鑑定を進めている最中だ。
「彼が出頭した際に乗りつけたBMWは、G-DRAGON氏が同社の広告塔を務めていることから特別に贈られたもの。今回の薬物疑惑でG-DRAGON氏は広告から下ろされていますが、あえてこの車で登場したのは“自分は潔白だ”というアピールなのではないかと見られています。またこの日、彼がかけていた130万ウォン(約14万円)ほどする黒縁の眼鏡は韓国国内で瞬く間に完売。最近は全く活動をしておらず“過去の人”というイメージがあったG-DRAGON氏ですが、その影響力がいまだに健在であることが示されました」(同前)
「事必帰正」――。
G-DRAGONは取り調べの後に更新したInstagramにそう綴っている。韓国の四字熟語で「すべての過ちは、必ず正しい道理に帰する」を意味するのだという。
果たしてその「過ち」とは何を示すのか。一刻も早い、真実の解明が待たれる。