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反立浪は大野の独断ではなく、チームの総意?
大野は会見で、選手会長の柳裕也、高橋宏斗、小笠原慎之介のローテーション投手たちと食事を共にしたことを明かした。その上で「どうしていったらいいのかと話したりもした。いろんな意見を交換したので、それを実行していけたらなと思います」と投手陣が一枚岩であることを強調し、その総意を代弁したようでもあった。
大野は2022年に、9回まで完全試合と快投したものの味方打線の援護がなく、大記録が幻に終わったことがある。
「立浪監督が就任する時に、長く低迷している打線について『必ず、何とかします』と大見得を切ったが、2年たっても何ともならなかった。好投しても打線に足を引っ張られて勝ち星が付かない投手も多く、大野以外も投手陣は監督に冷めた思いを抱いている」(前出のスタッフ)
会見後の記者による囲み取材で、大野は「ここでしゃべったら(紙面に)載ると思いますしね。見てくれると思うので」とチームへの提言は意図的だったとしつつ「僕も35歳になって、そんな長くは(現役で)できませんし。チームのことはすごく思いながらやってきましたけど。嫌われずにやってきたのでね。でも長くないので、考えながら…」と波風を立ててでもチームを立て直したい思いをのぞかせた。
立浪監督は現役時代、卓越した実績とリーダーシップで「ミスタードラゴンズ」と称された。監督としては、しかし、その威光を失ったまま、3年契約最終年のシーズンに臨むことになりそうだ。