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「ダサいことすんなって言ってんの」時代を牽引する俳優に…窪塚洋介(44)から息子・愛流(20)に引き継がれた“カリスマオーラ”の正体

「ダサいことすんなって言ってんの」時代を牽引する俳優に…窪塚洋介(44)から息子・愛流(20)に引き継がれた“カリスマオーラ”の正体

2023/11/17

genre : エンタメ, 芸能

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22年前の窪塚洋介を彷彿とさせる演技

『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』の最終回、なかなか気持ちを決めきれない浅見真理子(石田ゆり子)に向けて、窪塚が演じる佐伯哲也は卒業式に一世一代の告白をする。

「僕たちは愛するために生まれました」から始まる5分以上にわたる答辞は、「政治家になれそうね」と笑った浅見の言葉通り、その場にいた全ての人たちの胸を打つ。たった1人の愛する人に向けられた言葉は、画面を通して、その時代を生きる人たちの心を掴んだ。

1999年、当時21歳の窪塚洋介 ©時事通信社

『最高の教師』では結果的に『最高の教師』で愛流が演じた栖原はフラれ、『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』で窪塚が演じた佐伯もまた、その想いを愛する人に受け入れてもらえない。恋愛的な側面だけをみると失敗に終わったのかもしれないが、自分なりの答えを見出した彼らの表情は、どこか晴れ晴れとしていた。

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 かつて窪塚が演じた佐伯という青年の魅力が、その年齢に似つかわしくない成熟さなのだとしたら、愛流が演じた栖原には、まだ熟しきっていない高校生だからこそ感じられる摩耗されていない言葉の瑞々しさに魅力があった。その、画面での圧倒的な支配力は、父を彷彿とさせた。愛流もまた次世代を牽引していくような俳優になり得るのではないかと、そんな期待を抱かずにはいられない。

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「父親みたいじゃなくて、自分の言葉が誰かに響いたらいい」

 ドキュメンタリー番組『窪塚愛流のON⇔OFF』(ポニーキャニオン)で、父・窪塚洋介について話す場面がある。もしかしたら父親はみんなが憧れる存在だったのかもしれないと思う、それはどの現場に行っても必ず言われるからだと語気を強めた。しかし、一方でこのようなことも語っている。

「僕はこの先の時代でなにか見つけて、それを自分なりに、別に父親みたいにじゃなくて、自分の言葉で世の中に発信していって、それが誰かの心に響いたらいいなと思う」

 主流のメディアがテレビからスマホに移り変わっても、窪塚洋介の魅力は色褪せることなく、次の世代にとっての憧れの存在として語り継がれていく。そして窪塚愛流はこの時代の空気と共に、どんな俳優へと進化していくのだろうか。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。次のページでぜひご覧ください。

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