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 森保監督は、考え方が古いんですよ。招集されたら、(代表)チームのために来るべきみたいな感じなので、選手としてはキツい。コンディションが一番重要だというのは、カタールW杯の時に戦って分かっているはず。

 これまでの代表選手も厳しい中でやってきたというけど、10年前より今のほうが試合の強度が増し、疲労度が違う。非効率的なことを続けていると、選手は疲弊しかねないと思います。

森保一監督 ©JMPA

勝利のポイントは、前半の早い時間にいかに点を取るか

――次は、サウジアラビアでシリアと戦います。

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 シリア戦は、メンバーがガラリと替わるでしょう。シリアについては情報があまりないけど、相手がどうであれ、自分たちが積み重ねてきたものを出し切り、点を取って勝ち点3を得ること。

 勝利のポイントは、ミャンマー戦と同じように前半の早い時間にいかに点を取るか、です。先制点が取れない時間が長く続くと苦しい試合になりますが、先制した後、2、3点取れれば相手の戦意がなくなります。とにかく、隙を見せずにきっちり勝たないといけません。

シリア戦では日本の強さを見せつけて勝つことが重要

――勝ち方にもこだわるべきだということですか。

 シリア戦はサウジで開催されるので、他の中東の国とかも見ると思うんです。最終予選では、中東の強豪国と戦う可能性が出てくるでしょうし、アジアカップでも戦うじゃないですか。今回、シリアに圧勝し、日本の強さが際立てば中東の国々はより警戒感を増し、戦意にも影響するかもしれない。

 96年のアトランタ五輪の最終予選の時、事前にサウジアラビアのビデオを見たんです。その時のサウジアラビアはマジで強くて、これは勝つのは難しいなって思うほどだった。試合で2-1になって1点差になった時、その強さに震えた。アトランタ五輪出場がかかっていたから必死になって戦って勝てたけど、メンタルで優位に立つことは大事なこと。

 シリア戦は、勝つのはもちろん、日本の強さを見せつけて勝つことが重要だと思います。

取材・文=佐藤俊