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リマのマルテ広場にある「日本人ペルー移住100周年記念碑」。明治32(1899)年に「佐倉丸」という船で太平洋を渡り、初めてペルーに移住した790人の名前が刻まれています。幾多の困難や悲しみを乗り越え、ペルーの日系社会を築いてきた人々に思いをはせた佳子さまは、バラやユリなどをあしらった花輪を供え、深く拝礼されました。

日本人ペルー移住100周年記念碑にご供花(11月7日)

日系人の交流の場、日秘文化会館を訪れ、日系1世の新垣カマドさん(104)と面会した際には、ひざを折って新垣さんの手を握られた佳子さま。

4年前に眞子さんとも会っている新垣さんから「日本からおいでになられた?」と問われ、「はい、日本からまいりました。お元気でいらっしゃいますか」と応えられました。

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17歳だった昭和11(1936)年に沖縄からペルーに渡って以来、苦労を重ねてきた90年近い日々を振り返る新垣さんの話に5分近くじっと耳を傾け、佳子さまは「ありがとうございます。お会いできて本当によかったです。うれしいです。どうぞお元気でお過ごしください」と声をかけられました。

新垣カマドさんとご面会(11月3日)

15世紀のインカ帝国時代に、アンデス山脈の標高2400メートルの場所に建てられ「空中都市」とも呼ばれているペルー南部の世界遺産・マチュピチュ遺跡。

世界遺産のマチュピチュ遺跡

その雄大な景色を堪能された佳子さまは、取材陣に感想を問われると「すごく壮大な景色で、写真では拝見したことがあったんですけれども、この場に立ってみてみると『おぉー』という感じがすごくします。何かこう、すてきな空気を感じます」と述べられました。

マチュピチュ遺跡を望む高台で(11月4日)

遺跡を視察後、マチュピチュ村役場でラトーレ村長と懇談し「この度、マチュピチュ村を訪問できましたことを大変うれしく思っております」と挨拶されました。

この村の初代村長は、福島県大玉村から移住した野内与吉さんです。その縁で、大玉村とマチュピチュ村が友好関係を築いていることに触れ、「長く続くことを願っております」と伝えられました。

マチュピチュ村・ラトーレ村長とご懇談(11月4日)

インカ帝国の都・クスコにあるサクサイワマン遺跡では、アルパカ15頭がお出迎え。