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胸にアルパカのペンダントをつけた佳子さまは、かつてアルパカは荷物運搬に使われたという説明に、「何キロまで運ぶことができたんですか」「走る速度はどれくらいですか」などと尋ねられました。

佳子さまを出迎えたアルパカ

また、巨大な石組みの遺跡の中でもひときわ大きい高さ7メートル、重さ120トンある「最大の石」を見上げ、「重さはどのように測られたんですか?」と尋ね、また石を積み上げた方法についても興味を示していらっしゃいました。

サクサイワマン遺跡(11月5日)

佳子さまは、様々な場所で子どもたちとも触れ合われました。

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1カ月半かけて練習されたペルーの手話

リマ市内にあるルートビッヒ・バン・ベートーベン初等特別支援学校では、耳の不自由な子どもたちからの歓迎を受け、お礼を述べられた佳子さま。

使われたのは、日本ではなく現地・ペルーの手話で、現地からビデオなどの教材を取り寄せ1カ月半かけて練習されたといいます。

《佳子さま ペルーの手話で伝えられたお礼の言葉》
「おはようございます。皆さんにお会いできて非常にうれしいです。ここに来られて本当に幸せです。私のためにいろいろと準備してくださり、本当にありがとうございます。準備していただいたことに、愛を込めて心から感謝いたします。皆様、お一人お一人に感謝の気持ちをお伝えします。ありがとうございます」

特別支援学校での歓迎セレモニーでペルーの手話を披露(11月6日 )

この後、小学4年生の算数の授業にも参加し、割り算を解く子どもに「算数は好きですか?」などと手話で質問されました。子どもたちは「なんでプリンセスはペルーの手話ができるの?」と驚き、大喜びしたといいます。

特別支援学校の算数の授業では手話で話しかけられる場面も

ペルー各地で多くの人から歓迎を受けられた佳子さま。
笑顔で交流される様子を、現地メディアは「微笑みのプリンセス」と報じました。日に日に訪問先に出迎えの市民は増え、「プリンセス・カコ!」という呼びかけにも、笑顔で応えられました。

リマ市のラ・ウニオン運動場は、ペルーの日系人協会が寄付を集めて設立しました。その一角の日本庭園に、4年前、姉の眞子さんが植えた松の木があります。その木の近くに、佳子さまは、同じく松の木を植え、日本とペルーの友好関係がさらに深まることを願われました。

ラ・ウニオン運動場での記念植樹(11月8日)

搭乗した飛行機の機体のトラブルなどで経由地で足止めとなり、丸一日遅れての到着となりましたが、予定を変更しつつ、当初予定していた20以上の行事に全て出席された佳子さま。ペルーへの理解を深め、大切な思い出を紡がれました。
(「皇室ご一家」11月19日放送)