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ポケットに手を突っ込んでいたことを指摘すると…

「岡田准一」という名前すら知らなかった中村氏は、キャスト・スタッフが集まるフジテレビの会議室でカリを披露。誰よりも食い入るように見ていたのが、まだ20代の岡田だった。

俳優として活躍する岡田准一  ©文藝春秋

「本当に熱心でね。けど、初めて話した時、彼はポケットに手を突っ込んでいた。武道の世界ではありえないことだから諭したんです。彼はジャニーズに入って、ジュニアの下積みを経験せずにいきなりスター。だから礼儀作法なんて注意されたことがなく、悪気があったわけじゃない。そしたらすぐに『すみません!』と。さらに夜、電話がかかってきて『昼間はポケットに手を突っ込んですみませんでした!』って謝ってきた。こいつはきちっとしている、真面目なヤツだなと思って」

『SP』の撮影が終わると、岡田は「これからも教えて欲しい」と中村氏に頭を下げてきたという。

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「ジークンドーは創始者がブルース・リー先生で、彼にはイップ・マンという師の存在がある。修斗は佐山聡が始め、その先にはカール・ゴッチ先生やアントニオ猪木先生がいる。岡田は『師父(中村氏)だけでなく、師全員に敬意を表したい』と言うんです。これに感激しましてね、二つ返事で引き受けましたよ」

 師範の資格を有した今もなお、岡田は中村氏の指導を受け続けている。

 11月29日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」では、中村氏へのインタビューの完全版を随時掲載していく予定だ。ならびに11月30日(木)発売の「週刊文春」で中村氏は、岡田への指導ぶり、岡田と女優・宮﨑あおいとの結婚生活などについても明かしている。

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