だから、わたしがなんでDDTだったらやってみたいと思ったのか、母に直接見てもらいたかったんですけど、大会を観て伝わったようだったので、嬉しかったです。いまでも心配はしていますが、認めてはくれています。いまも試合が終わったら、「無事です」という連絡は必ずしなさいとは言われていますね。

プロレスラーとしての体型について

 デビューするにあたり、体を大きくしないといけないのかな、やだな、だったらやりたくないなと思っていましたが、社長に「むしろ維持してください」と言われました。 

「みんな一緒にしちゃうと赤井さんに来てもらった意味がないから」って。でも実際にやってみると、しんどかったです。体が大きければ受け身を取るとリングが沈むから衝撃が吸収されるけど、軽いと沈まないから衝撃が全部体に加わるんです。むち打ちになったりもしました。いま小さい女の子とかもやっていますが、衝撃はすごいと思います。

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 それでも体を大きくしようと思わなかったのは、似合わないから。個人的に女の子はむっちりしているほうが好きなんですけど、わたしがそれくらいのシルエットになるには100kgくらいにしきゃいけない。その人その人にとって、似合うスタイルだったり、一番光る体重や見た目があると思うんです。でもいまだに「あと20kgデカければプロレス界の宝になってたのに」とか言われています。

©文藝春秋

 愛川ゆず季さんとか、芸能をやりながらプロレスをされている方って以前にもいらっしゃったけど、細いままの人はいなかったんですよ。だから従来の女子プロレスファンの方にはめちゃめちゃ叩かれました。「あと30kgデカくしてから出直してこい」とか。でも30kg足してもどうだろう。というか、そこまでやったら体を壊すと思います。

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