11月12日にプロレスラーを引退した、タレントの赤井沙希さん(36)。彼女は、元プロボクサーで俳優の赤井英和さんを父に持つことで知られている。両親が幼い時に離婚し、父親の記憶がほとんどないまま育った赤井さんは、芸能界デビューがきっかけで、14年ぶりに父親と再会。その後、“赤井英和の娘”というレッテルに悩みながらも、芸能界とプロレス界で活躍してきた。
そんな彼女が、自身の半生を綴った著書『強く、気高く、美しく 赤井沙希・自伝』(イースト・プレス)を上梓した。ここでは同書より一部を抜粋し、赤井沙希さんのプロレスデビュー時のエピソードや、プロレスラーとしての体型への思いなどを紹介する。(全4回の4回目/3回目から続く)
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両国国技館でのプロレスデビュー …まさかの母からのダメだし
デビューに向けての練習が始まり、実際めちゃめちゃ練習しました。飯伏さんの練習場にも行って、中澤マイケルさんと一緒にマット運動から付き合ってくれて。「クロスボディやんなよ」って言ってくれたのは飯伏さんなんです。手足が長いからイメージに合うし、写真にも綺麗に写るということで。たぶんご本人は覚えていないと思いますけど。
練習しすぎて、筋肉痛とダメージで階段も降りられなかったし、電車に乗るのもしんどかったです。しかもデビュー前に膝を壊してしまったんですよ。人一倍、運動神経がないので。テーピングしまくって、ベストストレッチにも行ったり、平田一喜さんとか心配してくれて、膝をテーピングしてくれました。
母は最後まで反対していましたが、DDTを観たことがなかったので、わたしがなんでこの団体を好きになったのか、なんでこの団体の一部になりたいと思ったのか、試合を観てもらったら必ずわかってもらえるという自信はあったので、「両国国技館大会2DAYS」に招待しました。