〈赤坂御用地のトンボ相-多様な環境と人の手による維持管理-〉
こう題された1本の論文が話題を呼んでいる。先月、学術誌に発表されたこの論文の筆頭筆者は「秋篠宮悠仁」。秋篠宮家の長男・悠仁さま(17)である。
秋篠宮邸のある赤坂御用地でのトンボの生息状況を調べたこの論文。掲載されたのは、国立科学博物館が出版している「国立科学博物館研究報告 A類(動物学)」の第49巻第4号。年4回発行される同館の動物学の学術誌で、この11月に刊行されたばかりの最新号だ。
8科38種のトンボを確認
悠仁さまらは2012年から22年までの10年間、赤坂御用地内にいるトンボを随時調査。デジタルカメラで撮影したり、幼虫を羽化させたりして種を特定し、生息するトンボの種類を記録した。その結果、東京都区部のレッドデータブックで「絶滅危惧I A類」に指定されるオツネントンボやオオイトトンボを含む、8科38種のトンボを確認。論文では、御用地の特殊な自然環境に考察を加えている。