前年から着用者7倍増のプーマ、アメリカ本社に招待のナイキ、主催レースに選手を派遣するアディダス…
ナイキは東洋大学を米国本社に招待して、地元・ポートランドのロードレースを経験させるなど、海外レースや海外合宿を斡旋。アディダスも國學院大學や青山学院大学の選手を同社が主催する超ハイレベルのレースに派遣して、世界トップクラスの選手と走る機会を提供しているのだ。
第99回大会でシューズ着用者を前年の1人から7人に急増させたプーマも箱根駅伝でのPR活動に力を注いでいる。
55年ぶりに出場した立教大学の選手を3月に、米国の「PUMA ELITE RUNNING Team」に招待した。
「2024年の箱根駅伝出場を目指す立教大学のサポートの一環として実施しました。同大学の監督、エース級の選手たちに海外でのトレーニング、レースを経験してもらうことで、競技に対する新たな気づきやモチベーションの向上、帰国後に他選手たちへプラスの波及効果などを生むとの考えです。またプーマが中長距離に対してどれだけ本気で取り組んでいるのか。トップ選手がどのような練習を行い、プーマの製品がどんな役割を果たしているのか。現地で実際に体感してもらうことで、プーマブランド、製品への信頼性にも繫がると考えました」(プーマ広報)
プーマは単に商品を提供するだけではなく、トップ選手との練習経験を積ませたり、メンタル面での影響を考えて、トータル的にサポートしているというわけだ。