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箱根駅伝の裏側

アメリカ本社に招待、海外合宿を斡旋、レースに派遣…箱根駅伝“水面下”での「ブランド戦争」

アメリカ本社に招待、海外合宿を斡旋、レースに派遣…箱根駅伝“水面下”での「ブランド戦争」

『箱根駅伝は誰のものか』 #2

2024/01/02
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 いずれにしても近年はチーム単体ではなく、契約しているスポーツメーカーとのタッグで強化が進んでいる。その傾向は顕著になっていくだろう。今後はOn(オン)など新たなブランドも箱根駅伝に絡んでくる可能性もある。スポーツメーカーは高品質のシューズを作るだけでなく、魅力的な選手を育成する時代に突入しているのだ。

近年の箱根駅伝は“2強”の時代に

 なお近年の箱根駅伝を振り返ると“2強〞が激しい戦いを繰り広げてきた。

 ナイキ勢が2008年の第84回大会から5連覇(駒澤大学、東洋大学、東洋大学、早稲田大学、東洋大学)を飾ると、第89回大会はアシックス(日本体育大学)が優勝。すぐにナイキ(東洋大学)が王座を奪い返すも、第91回大会からはアディダス(青山学院大学)が4連覇を果たす。

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 その後は、ナイキ(東海大学)、アディダス(青山学院大学)、ナイキ(駒澤大学)、アディダス(青山学院大学)、ナイキ(駒澤大学)と2強が交互に勝っている状況だ。

99回大会、総合優勝を確信し、拳を上げる駒大アンカーの青柿響 ©時事通信社

 第100回大会はナイキを着用する駒澤大学と中央大学の争いが有力視されているが、記念大会を制するのはどのブランドなのか。

アメリカ本社に招待、海外合宿を斡旋、レースに派遣…箱根駅伝“水面下”での「ブランド戦争」

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