年齢を重ねるとナゼひざは痛くなり歩きにくくなってしまうのか? ここでは初診予約半年待ちの人気ドクターが上梓した『100年ひざ』(サンマーク出版)より一部改変し、抜粋。痛くなってしまったひざの“正しい治し方”をご紹介する。(全2回の前編/続きを読む)

姿勢の崩れがひざのトラブルを招く

「ひざを傷めた場合のシルエット」からはとても大事なことが読み取れます。次の図を見てください。

 

 ひざ以外にも、姿勢の崩れといえる問題箇所がいくつかあります。「頭が前に出て」「背中が丸まり」「骨盤が後傾に」「両脚がO脚に」なっていますね。そもそも、このような姿勢の崩れが原因で、結果としてひざのトラブルを招くことが多いのです。

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 西洋人は体重が重すぎることが原因でひざのトラブルが起き、姿勢の崩れにつながることがよくありますが、日本人の場合は、太っていない人にもひざのトラブルは少なくありません。それは「姿勢の崩れ→ひざのトラブル」が圧倒的に多いからだと思います。

 姿勢が崩れると、歩き方が変わってしまうなど、「からだを正しく使う」ことができなくなります。呼吸は浅くなり、肩や背中がこって、生活するだけでも疲労が大きい。ひざの痛みが強くなって、歩けなくなり、筋肉の質量が低下してしまうので、これはもはや全身の問題となっていきます。