手術を受けたばかりで支えてくれた妻
――千鶴さんは7月に手術を受けましたが、8月の選挙を支えてくれていましたよね。
後藤 2月あたりに「下っ腹がおかしい」と言い出したので、検査してもらったら子宮頸部の軽度異形成と診断されて。軽度異形成はレベル1、高度異形成はレベル3、子宮がんはレベル4になるんです。
で、定期検診を受けていたんですけど、7月に高度異形成のレベル3に進んでいることがわかって、7月末に手術をしました。
――7月末に手術で、8月に選挙。体に負担が掛かっていたのでは。
後藤 出血があって、全然止まらなかったんです。なので、選挙活動中も出血している状態で。ドボドボと血が出るわけじゃないんですけど、大変だったと思います。
いまは元気になって、今日は仕事で出てます。エステサロンをやってるんですけど、そこで。
開票場に立会人が入れず、当選を知ったのは…
――27日の開票日は、どこにいましたか。
後藤 大人数で集まれる場所が八街にはあまりないので、エステサロンで借りてる場所に選挙に協力してくれた人たちと集まって。そこで結果が出るのを待ってましたね。20人ぐらい集まったのかな。
――国政選挙だとテレビをつけてれば結果がわかりますけど、市議会議員の候補者はどうやって自分の当選、落選を知るのでしょう。
後藤 候補者が立会人っていうのを指名するんです。この立会人がなにをするかというと、開票場に行って、集計している様子を間近で見ることができるんです。市役所が集計して正式に「この人は何票です」と発表する前に、結果がわかるんですよ。よく候補者のもとに電話が掛かってくるじゃないですか、あれは立会人から掛かってきている。
――祐樹さんは、どなたを立会人に。
後藤 八街で一番仲良くしてる同年代の人にお願いしました。でも、おかしいんですよ。立候補したのが24人だから、立会人も24人になるんですけど、開票場に入れるのは10人。開票場って体育館みたいなでかいとこを使うし、集計も何十人でやるわけじゃない。なのに、入れる立会人はそれだけ。しかも抽選で絞っていくし、10人であることの理由もわからない。
僕らの会派は候補者が3人だから立会人が3人だったんだけど、全員が抽選で外れて。
――じゃあ、なにで当選を知ったのですか?
後藤 市役所のサイトを見て、「あ、当選してる」って感じでした。
写真=山元茂樹/文藝春秋
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