後藤 八街市は、空港で廃れたところもあるんです。もともとは「八街市に空港を作りませんか?」って話が来ていたんですけど、市はそれに大反対したんです。それで干されているというか、恩恵みたいなものはもらえていない、って話になっているみたいです。
知名度は諸刃の剣
――道路をはじめとした問題は、地域の方々と触れ合うようになってわかってきたと。
後藤 そうです。それで、去年の頭くらいから「八街市をいい方向に変えてよ」とか、世間話程度ですけど、言われるようになったんですよ。
――知名度を活かして街を変えてくれと。
後藤 知名度って、諸刃の剣じゃないですか。いいことをすれば、世間に広まるのは一瞬だけど、議員の間に何もしなければ、ほかの何もしない議員さんたちよりも目立っちゃうので。それを考えたとしても、やっぱり知名度は生かしたほうがいいなと思いましたね。
――で、市議会議員に立候補したわけですね。八街市に移って5年ですが、新参者が市議会議員になることに関して「まだ住んで5年なのに立候補していいのかな」みたいな気持ちはありましたか。
後藤 僕は逆の考えなんですよ。いまの八街市の議員さんも、生まれも育ちも八街の方もいれば、いろいろな地域から移住してきた方も多いので。僕としては、別の地域に住んでたからこそ議員になったほうがいいんじゃないかって。
たとえば僕だったら、東京の江戸川区で生まれ育ってる。江戸川区は人口が68万くらいで、八街市よりも発展してますよね。江戸川のいいところをすごく知っているので、そういったところを八街市に持っていくという頭がある。違う風を吹かせる、新しい風を吹かせるというんですかね。
立候補には市民の支持が不可欠
――立候補に向けてどのように動き出しました?
後藤 CHANGE八街って会派を組んだ、木村由希子という市議会議員の方がいるんですけど、その方に友人のツテで会わせていただいて。そこで若い住人の方々から、さらに「八街を変えてよ」という声をいただいて、いろいろと話をするうちに4月ぐらいから出馬に向けてモチベーションが上がっていきましたね。
――木村さんは、議員になって長いのですか。
後藤 去年の補欠選挙で初当選された方で、議員になるつもりはまったくなかったそうなんですよ。町を変えてほしいけど変わらない、やっぱり変えるためには議員になるしか方法がないと立候補したんです。
――供託金って、どれくらいなんでしょうか。
後藤 市議会議員は30万円です。市議会議員、区議会議員、国会議員それぞれ供託金の金額は決まっています。
――選挙が終わると、戻ってくるのですか。
後藤 当選すれば全額戻りますが、落選の場合は条件があるんです。まず、大前提として公職選挙法に違反をしていないこと。もうひとつ最低票数ってのがあって、それを満たしていないと戻ってこないんです。落選したとはいえ、立候補できるぐらいは市民からの支持を得ていたってことがわからないと駄目なんですよ。
そうしないと、目立ちたいだけで出馬する人がいっぱいでてきてしまうので。
――出馬に関して、妻の千鶴さんの反応は。