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――周りの上司や同期はMioenergyさんの異変に気づきましたか。

Mioenergy 当時の記憶がおぼろげなんですが、上司は気づいていたと思います。あきらかに仕事はできていなかったし、ぼーっとしていることも多かったので。

 ただ、新卒ということもあって、仕事ができなくて何か言われたりはそんなになかったです。でも、だんだんと見た目の変化もあって、「あいつどーした?」みたいな声はありました。

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62キロあった体重は数か月で40キロ台まで減少

――ダイエットを始める前の体重はどのくらいだったのでしょうか。

Mioenergy おそらく普通よりはちょっとポッチャリしてるくらいで62キロくらいだったと思います。

 でも急激なダイエットをしてからみるみる痩せていって。40キロ台に突入してからは見た目も本当にガリガリになって。明らかに何かちょっとヤバいやつを見るような視線は感じていました。仲良い同期には「ちゃんと食べてる?」って心配されましたね。

――体調に変化はありましたか。

Mioenergy とにかく服を着ても着ても寒いみたいな感じで、体温調節がうまくいかなくて。

 寝るのにも体力がいるから寝ていられなくて。1、2時間で目が覚めちゃうんです。眠りも浅いし、寝られないのでまたストレスも溜まって。それに脂肪が減って皮だけになるので、座っているだけでもお尻が痛いんです。リュックを背負っても肩が擦れて痛かったり。

 あと、怒りっぽくなりました。普段だったら絶対に怒らないタイミングでカッとなって、友達にひどいことを言ってしまったり。なんで自分はこんなに頑張っているのにそんなことを言われなきゃならないんだって気持ちがすごくて。会社でも家でもとにかくイライラしていました。

――歌とダンスの発表会のための練習はしていたのでしょうか。

Mioenergy なんとかしていましたけど、ダンスも途中で息切れしてしまって続かなくて。本末転倒ですよね。命を削ってダンスしているみたいな感じでした。サビに行くまでに体力がほぼなくなって、踊れない。ダンスの先生もどうしたんだろうって思っていたと思います。

ダイエットを始めてからのMioenergyさん

――友達とご飯に行ったり、会社の飲み会に行くことはなかったですか。

Mioenergy 極力行かないようにしていました。誘われても断ったり。どうしてもって日は行くんですけど、なるべく食べないように気をつけて。それでも少し食べてしまった次の日は、体重計に乗ってすごく後悔するんです。それでその日はご飯抜きにしたりして調整していました。

生きる価値は痩せることだけだった

――体調の変化がある中で、ちょっとこのままダイエットを続けたら危険だなと思うことは?

Mioenergy それが、逆にやめられなくなってしまって。毎日体重計に乗って体重管理していたんですけど、前日よりも減っていると合格みたいな気持ちで自分を認めることができて。体重が増えていると、昨日の自分はなにしてたんだって自分を責めてしまったり。

 今、当時の写真を見ると健康的な痩せ方じゃないと思うんですけど、当時の自分は「痩せて綺麗になっている。韓国アイドルよりも体重が軽い!」って嬉しくなってしまって。