ロンドンで歌って踊るパフォーマーとして活動するMioenergyさん。早稲田大学卒業後、大手企業に就職するも、過度なダイエットやストレスから摂食障害を発症。
62キロだった体重は半年で30キロ台まで減少した。そんな彼女に、摂食障害になったきっかけや過度なダイエットできたした体の不調、治療をするまでの経緯について詳しく聞いた。(全2回の2回目/最初から読む)
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増量のため「1日4000キロカロリー」の食事を泣きながら食べていた
――摂食障害の治療では具体的にどんなことをするのでしょうか。
Mioenergy とにかく体重を増やすことがメインでした。栄養士の方に、人間が生きるために必要な食事とか成分を聞いて。なんでもいいからまずは食べなさいって。
あとはカウンセリングもあって。そこで自分の本当の気持ちとか、悩みみたいな部分を聞いてもらいました。
――体重はすぐに増えていったのでしょうか。
Mioenergy いや、全然増えなくて。まずは、40キロ台まで戻そうということで1日最低4000キロカロリーは食べましょうと。とりあえず大好きなアメリカの食べ物だったら食べれるかなとジャンクフードからチャレンジしました。
でも、食べると罪悪感もあるのであんまり食べれなくて。仲良い同期が心配してご飯を作ってくれて、これだけは食べなきゃダメだよって。そうやって徐々に食べる量を増やしていきました。でも食べた日の翌日は食べないようにしたりして、なかなかその考えからは抜け出せませんでした。胃も小さくなっていたから普通の人と同じくらいの量を食べてもお腹がすごく痛くなるんです。泣きながら食べていた感じですね。
――治療はどのくらい続いたのでしょうか。
Mioenergy 1年近く続いていたと思います。ちゃんと食べる日もあれば、全然食べない日もあったんですが、半年後くらいには42キロまで戻って。
でもそのくらいのタイミングで急に過食に走るようになったんです。
――過食に走るきっかけはなんだったのでしょうか。
Mioenergy 『万引き家族』という映画を観たんですけど、その中で駄菓子を食べるシーンが出てきて。もともとお菓子が好きだったので、ダイエット中はテレビとか見ないようにしていたんです。CMが流れるたび、食べたくなってしまっていたので。
でも、久しぶりに見た映画でお菓子を食べているシーンを見たら、自分の中で何かが切れてしまって。そこからお菓子をドカ食いするようになりました。