1ページ目から読む
2/3ページ目

――どのくらいの量を食べていたのでしょうか。

Mioenergy 常に口の中に何かを入れていましたね。ミートパスタ食べて、その後クッキーを食べて、その後チョコレートを食べて、ポテチを食べて、またチョコレートを食べるみたいな。

過食症時代の主な食事

――気持ち悪くなったりしませんでしたか。

ADVERTISEMENT

Mioenergy すごく気持ち悪かったです。でも私は嘔吐とかは1、2回くらいしかなくて。吐くのも辛いので。

 気持ち悪いし、血糖値が急に上昇するからクラクラするしで、最悪でした。お腹も壊れるし、罪悪感で泣きながら食べていましたね。もうお腹いっぱいでいらないってわかってるのに、手が止められなくて。

 食べていないといろいろ考えちゃうから、何も考えないように食べ続けるんです。ひどい時は1週間くらいずっと食べっぱなしでした。お腹すいたっていう感覚がわかんなくなっていましたね。そういう感覚がバグるというか。過食に走って2ヶ月で元の体重に戻りました。

――先生からは何か言われましたか。

Mioenergy ずっとご飯を食べていなかった野生の狼の前に、すごく美味しいお肉を出された状態なんだよって言われました。だから当たり前というか。でも、過食も体への負担がすごくあるからなるべく栄養のあるものを適量食べるようにと言われ、そうしようとするんですけど、自分ではなかなか制御できなくて。

 野菜とか白米とかを食べたらよかったんですけど、お菓子ばっかり食べてしまうんですよね。だから余計治療に時間が掛かりました。

当時のMioenergyさん

退職して念願の海外へ

――復職したのはいつくらいでしょうか。

Mioenergy 休職して1年経ったくらいの時です。まだ拒食症状は続いていたのですが、復帰しました。でもやっぱりアメリカに行きたいという気持ちはあったし、それに新入社員も入ってきた中で自分の立ち位置もよくわからなくなってしまって。

 症状も中々改善されず、毎日フラフラで死にかけになりながらなんとか出勤していましたが、何の役にも立てていない自分が恥ずかしくて。それで会社を辞める決断をしました。

――摂食障害になってしまった根本的要因は解決されていないということですね。

Mioenergy そうです。私が会社を辞めたいと思っていることに気づいていたのか、面談で上司から「人生長いんだし、やりたいことやってもいいんじゃない」と言われ、正直に辞めたいと上司に伝えました。

 でもちょうどその頃、コロナで海外には行けない時期で。行く準備をしつつ、治療を続けていた感じですね。