2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』で、吉高由里子演じる主人公・紫式部のライバル、清少納言役としてファーストサマーウイカ(33)が出演する。大河ドラマ第63作目となる今作は、世界最古の長編小説と言われる『源氏物語』で知られる紫式部の人生を描くもの。その“永遠のライバル”を演じるナンバーツー役はまさに“大抜擢”だ。

 バラエティの印象が強い人も多いだろうが、実は舞台女優としての活動も長く、地下アイドル経験もある「苦労人」なのだ。

ファーストサマーウイカ ©時事通信社

 ファーストサマーウイカは1990年9月4日生まれ、大阪出身。中学時代にドラムを始め、高校時代にはロックバンドを結成していた。高校卒業後は声優を志して専門学校へ進んだが1年でやめ、演劇を開始する。

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「すごい子がいる。将来きっと大物になるから」

 地元の劇団に応募を重ね、19歳で劇団「レトルト内閣」に入団。同年10月2日に初舞台「哀願ソワレ~ハーフビューティな彼女に愛の薔薇一票~」でステージデビューしている。以後5年間、本名の「初夏(ういか)」として舞台を中心に活動していた。現在の芸名「ファーストサマー」はもちろん、「初夏」の英語読みだ。

幼い頃の「寄り目」写真 本人インスタグラムより

 劇団員時代は派遣OLやアルバイトもこなして生活を支えつつ、関西を中心に活動していた。23歳の時に出演した音楽劇「ファンファーレ」の出演をきっかけに、24歳で単身上京。同時期には映画『月震のかずみ』に主演している。監督の金子陽介は起用のきっかけを「知人に『すごい子がいる。将来きっと大物になるから』と言われたから」と語っている。

 一方で、「ファンファーレ」で共演したミュージシャン・村田シゲのUstream番組を観て配信やアイドル活動に興味を持ち、女性アイドルグループ・BiSのオーディションを受けて合格。「ファーストサマーウイカ」を名乗るようになったのはこの時からだ。