木原誠二前官房副長官の妻X子さんの元夫・安田種雄さんの怪死事件、通称「木原事件」をめぐり、12月16日、警視庁が15日に「事件性は認められない」とする捜査結果を東京地検に送付したと報道各社が報じた。
警視庁の対応を厳しく批判
これを受け、X子さんの元取調官で警視庁捜査一課元警部補の佐藤誠氏が「週刊文春」の取材に応じ、改めて「安田種雄さんの怪死事件は、絶対に自殺ではない」とした上で、「やっていることが滅茶苦茶だ」などと、警視庁の対応を厳しく批判した。
事件は2006年に発生。12年後の2018年に再捜査が行われたが、突如中止となっていた。今年7月、「週刊文春」がその経緯を報道。佐藤氏が実名で告発したことをきっかけに世間の注目を集めた。10月には種雄さんの遺族が当初の捜査を担当した大塚署に被疑者不詳の殺人で告訴状を提出。異例となる再々捜査が行われていた。
今回の警察の対応について、佐藤氏はこう語る。
「そもそも、遺族が容疑者不詳の殺人容疑で大塚署に告訴状を提出したのが今年の10月18日のこと。それが受理されたのが10月25日だから、警視庁はたった50日で『事件性はない』と結論づけたことになる。時期尚早もいいところだろう」
その上で、こう疑問を呈する。