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「指紋がなくなるくらい熱心に拳銃を磨き上げている」なぎら健壱(71)が“年下の所ジョージ(68)の生き様”に憧れるワケ

『アロハで酒場へ』より #3

2023/12/29

genre : ライフ, 社会

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 それじゃダメなんですよ。やるんなら徹底してやらないと。あたしも腹が出ちゃってますが、それが出てみっともないことにならないように、ジーンズはラングラーと決めていたんですが、穿きこなれるようになるまで時間がかかるので、最近は股上が深いエドウインも愛用してますし、靴もウエスタン・ブーツとかワーク・ブーツを合わせるようにしてますからね。

 しかし、ウエスタン・ブーツもワーク・ブーツも長歩きには不向きですよ。歩きにくいったらありゃしない。そこはそれ、オシャレは我慢が付きまとうってやつです。

Tさんのファッションが「みっともなく」見えたワケ

 Tさんの場合はたぶん誰かに教えてもらって若い格好をしていたんでしょうけど、自分で研究してないなというのがあきらかで、様になってないというよりも、みっともなかったんですよ。

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 人に教わったからクロムハーツをつけるんじゃなくて、もうちょっと自分で探して歩きなさいよと言いたい。銀製品が好きなんだったら、アメ横を歩いて自分で探すべきですよ。あたしはそうしてますし、アメカジやウエスタン・ファッションが好きだから、今でも毎月『Lightning』を読んで、研究してますからね。

 所ジョージほどじゃないにしろ、あたしも、久しぶりに会った人から「ぜんぜん変わらないねぇ」とか、「若いねぇ」なんて言われることがあります。

 まあ、年相応の容姿になってはいますが、お世辞でも相変わらず若いねぇと言っていただけるとうれしいし、ありがたい。そう言われる背景には、たぶんに服の趣味が関係しています。

 あたしは無理して若作りをしているわけじゃなく、一貫して若い頃から好きな格好を変えていないだけなんですね。アメカジやウエスタン・ファッションを貫いているし、夏場は今でも派手なアロハを着て街を歩いています。

なぎら健壱さん ©文藝春秋

 正直、70歳にもなって派手派手のアロハはいかがなものかと思うこともありますよ。でも、それをやめてしまうと、多分、若さを失ってしまうんですよ。

「指紋がなくなるくらい熱心に拳銃を磨き上げている」なぎら健壱(71)が“年下の所ジョージ(68)の生き様”に憧れるワケ

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