じゃあ、給料が高い会社を見つけなさい。就職もしたくないんなら、株やFXなんかのことを勉強して、自宅でデイトレードを始めてみるのもいいかもしれないね。
そのかわり、あなたが言ってるようにお金が儲かるかは知りませんよ。それで、ほんとうに楽しいかは知りませんけど、あなたがそれを目標としているんならいいじゃないですか、と言ってあげりゃいいんです。
人生が楽しくなる方法なんて簡単です
こうすれば人生が豊かになるとか、楽しくなるなんていう本がいろいろ出てますが、あたしに言わせれば、簡単です。好きなように生きなさいと。これは、就職を控えた若者に限ったことじゃなくて、年齢に限らず言えることなんですけどね。
どうするのという話だからね。やりたいことじゃないんだけど、自分は型を求めるというのであれば、どこかに就職したほうがいいんですよ。
でも、毎日、ダークスーツで出勤するのは嫌だって言うんなら、自分の世界観で生きたほうが楽しいと思うんですよ。企業には企業でそこの規律があるから、真っ赤なアロハで行くわけにはいきませんからね。
着るものだけの話じゃありません。鋳型にはめられて、金太郎飴みたいに画一的で個性のない人間になるのが嫌だというんなら、個性や独創性が活いかせる人生を歩むべきですよ。
それから、楽しいことがないという人におすすめしたいのが、日記を書くこと。あたしは、夜中に酒を飲みながら日記を書いてるんですけど、これがけっこう楽しい。パソコンと違って、ノートに万年筆で書くという行為自体も楽しいんですよ。
良きも悪きも3行で一日を振り返る
あたしの場合、日記を2種類書いてるんですよ。ひとつは日々の出来事を書いてるんですけど、3行日記といって、その日の思いを3行に綴るという面白い方法なんですね。不愉快なことがあったらそれを綴ってもいいし、いい女とすれ違ったら、今日は目の肥やしになったとかね。
そんなことでいいから、短く綴る。3行で終わらなけりゃ、5行でも1ページでもいいから、1日を振り返ってノートに書き出してみる。そうするとね、平凡に感じた日でも、楽しかったことがけっこう見つかるもんです。
逆に、嫌なことでも文字に起こしてみると視点が変わって、いい面が見えたりすることもありますしね。
もう一つは、仕事につながるんですが、詩や歌詞を書いてるんですよ。特に歌詞のほうは完成に至るまでには推敲を重ねて、だいたい20回ぐらいは書き直すから産みの苦しみが伴うんですけど、最初はアイデアノートのように自分の思いの丈を書くんですね。
夜中に酒を飲みながら、お気に入りの万年筆で日記を書く。あたしの中で、今はそれが一番楽しい時間なんですよ。