日本各地の遊郭や、赤線・青線の跡地を撮影する「色街写真家」の紅子さん(51)。2023年12月には全国の色街を撮り収めた写真集『紅子の色街探訪記』を発売。自身のYouTubeチャンネル「紅子の色街探訪記」は登録者数が3万6000人を超えるなど、注目が集まっている。
紅子さんは約13年間、性風俗店で働いていた経験を持つ。そんな彼女に、幼少期の壮絶な経験や性風俗店で働き始めた経緯について、話を聞いた。(全2回の1回目/2回目に続く)
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遊郭や赤線・青線の跡地、現代の風俗街などを撮り歩く
――紅子さんは「色街写真家」として活動しているそうですが、具体的にどんな写真を撮っているのでしょうか。
紅子 遊郭や赤線(合法売春地域)・青線(非合法売春地域)の跡地、あとは現代の風俗街などの写真を撮り歩いています。
――その写真をメディアに掲載されたり?
紅子 元々は私のインスタグラムに載せていたのですが、そこから写真を見て頂ける機会が増えて。最近はメディアの方から依頼されて、写真とともに、私の過去の体験を文章にして載せたりしています。あとは個展を開いたり、昨年12月には『紅子の色街探訪記』という写真集も出しました。
「性」や「女性の裸」に憧れを抱いた幼少期
――YouTubeチャンネル「紅子の色街探訪記」も人気ですよね。
紅子 2021年にYouTubeを始めてから、見てくれる方がすごく増えましたね。YouTubeでは私の過去の風俗体験をメインで話していて、ただ写真も見てもらいたいので、撮った写真も動画で流しているんですけど。顔出しで風俗体験を語っているのが珍しいのもあって、興味を持ってくれる方が多いのだと思います。
――風俗店で働いていたのは、いつ頃のことでしょうか。
紅子 19歳から32歳までです。
――紅子さんは、幼少期から「性」や「女性の裸」に興味を持っていたそうですね。
紅子 私が今51歳で、子どもの頃は1970年代だったんですけど、当時は今よりも性的なものを目にする機会が多かったように思います。テレビでも流れていたし、道端にエロ本とかも落ちていた。4、5歳くらいのときに、エロ本が山になって捨てられているのを見つけて、「こんな世界があるんだ」と憧れを持ったのを覚えています。