大みそかの風物詩だった『笑ってはいけない』シリーズの新作が放送されなくなってから今年で3年目。懐かしの名場面、そして大人気番組の魅力を振り返る(全2回の1回目/続きを読む)
白ブリーフ一丁で登場した草彅剛の衝撃
「アレを見なければ年を越した気にならない!」
ファンからはそんなふうにまで言われていた『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ)の『笑ってはいけない』シリーズ。2006年から2020年の15年間もの間、大晦日の恒例大型特番として放送されていた。だから、ファンはもう3年近く年を越した感覚がない、……というのは過言だろうが、物足りない年越しをしているのは紛れもない事実だ。
言うまでもないかもしれないが、念のため番組の概要を説明すれば、『ガキの使い』のレギュラーメンバーである、ダウンタウン(松本人志、浜田雅功)、月亭方正、ココリコ(田中直樹、遠藤章造)の5人が「トレジャーハンター」「青春ハイスクール」「ラスベガス」「アメリカンポリス」などといったその年ごとのシチュエーションで長時間にわたる収録を敢行。“笑いの刺客”たちがあらわれるのだが、それに「笑ってはいけない」というルール(コーナーによっては「驚いてはいけない」「捕まってはいけない」などもある)。笑ってしまうとお尻をひっぱたかれるなどといった罰ゲームが課せられてしまうというのが基本だ。
この番組の大きな特徴のひとつといえば、あっと驚く大物ゲストが登場することだろう。
中でも近年強烈なインパクトを残したのは、2019年の『絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時』。
「私、日テレに舞い戻ってきました」
そう嬉しそうに言っているのは、SMAPを解散しジャニーズ事務所を退所して以来、ほぼ地上波の民放には出ていなかった草彅剛だった。「お待たせしました、お待たせしすぎたかもしれません」と『全裸監督』村西とおるを模した白ブリーフ一丁でカメラを構えているのだ。
「もっと普通に会いたかった!」
松本らが戸惑う中、「村西剛ですよ~」とノリノリ。裸ネタは一番やっちゃいけないと、かつて起こした事件を引き合いに出されると「反省してます、反省しすぎたかもしれません」と村西風に当意即妙に返していた。
衝撃はそれだけでは終わらない。