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柴田 訪問看護って、週に何時から何時と決められていませんか?

佐々木 緊急対応加算というのがあって、「何かあったときには緊急対応しますよ」という契約をしておけば、夜に何か起こったときは駆けつけてくれます。ですから、お体のケアが必要であれば、24時間の看護師さんを入れておけば、呼べばすぐ来てくれるし、医療的に必要なものがあれば、緊急で往診することも可能です。

柴田 医療や介護のサービスを工夫すれば、できることはあるということですね。

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地域密着型サービスの費用は安い!

柴田 気になるのは費用なんですが、介護保険は使えるんですよね?

佐々木 もちろんです。すべて介護保険の「包括支払い」なので、自費で足が出ることもなく、介護保険の支払いだけでサービスが受けられます。

柴田 介護保険の自己負担分だけで済むということですか! それはいいですね。ところで包括支払いというのはなんですか?

佐々木 医療介護の報酬の多くは「出来高払い」といって、点滴いくら、レントゲン撮影いくら、と診療内容や回数で報酬額が積み増しされていくんですが、包括支払いでは病名や状態ごとにサービスの値段が決まっていて、点滴などの提供をどれだけ行なっても報酬が変わらないんです。月々定額で利用できるのが特徴です。

柴田 なるほど、そういうことなんですね。ちなみに在宅でこれらのサービスを利用した場合、月々の費用はどれくらいになるものなんでしょう?

佐々木 たとえば、要介護3で介護保険の自己負担が1割の方が、24時間対応のこれらのサービスを利用するとしたら、自己負担は2万円くらいです。

 これとは別に、医療保険が訪問診療で約6000円。お薬などがプラスされて計7000~8000円。ですから介護と医療合わせて月3万円くらいで収まると思います。

介護付き有料老人ホームに入った場合は…

柴田 それで収まるんですか!? びっくりしました。

佐々木 ちなみに、こういった在宅介護は選ばずに、施設入居を選択して、たとえば介護付き有料老人ホームに入った場合でも考えてみましょう。

 施設入居の場合も、介護保険を使ってサービスを受けるので、2万円という自己負担額は在宅介護同様です。訪問診療も受けるのでその費用もかかります。

 ただここから違うのは、介護施設利用料がまるまる自己負担でかかることです。

 これは多額の入居金に加えて月々の家賃などで、いわゆるホテルコストと言われるものです。入居金は高い施設だと何千万円もしますし、月額費用も東京では30万円で入れるところは少ないです。都心だと50万円くらいはします。

柴田 うわぁ、高い……。