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決断遅れがトラブルを招く
空き家を放置して雑草や雑木が繁茂し、野生動物が棲みついたりすれば、近隣住民からのクレームが入り、地元自治体から指導が入るようになる。それに対応すれば費用もかかるし、その面倒を避けて放置しても、建物は朽ち果てていく一方だ。
建物の価値が下がれば下がるほど、売却の手段は限られていく。価格がつかないほど荒れ果ててしまったら、単に手放すためだけのために、高額の出費を負担せざるを得なくなる。そうした所有者の焦りにつけ込むような業者もいるし、あらゆる面でリスクは高まるばかりだ。
決断を先送りにした、というだけで無用な問題を抱え込む人は決して少なくない。不要な不動産を所有し続けるリスクに、もう少し慎重であるべきだろう。
吉川 祐介(よしかわ・ゆうすけ)
ブロガー
1981年静岡市生まれ。千葉県横芝光町在住。「URBANSPRAWL -限界ニュータウン探訪記-」管理人。「楽待不動産投資新聞」にコラムを連載中。著書に『限界ニュータウン 荒廃する超郊外分譲地』(太郎次郎社エディタス)がある。
ブロガー
1981年静岡市生まれ。千葉県横芝光町在住。「URBANSPRAWL -限界ニュータウン探訪記-」管理人。「楽待不動産投資新聞」にコラムを連載中。著書に『限界ニュータウン 荒廃する超郊外分譲地』(太郎次郎社エディタス)がある。