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「今こういうジャンルが流行っているから」みたいに器用に作るのが本当に苦手で
――最終的に、選挙にはどのくらい深く関わったんですか?
ペヤンヌ まず「キックオフ集会」という岸本さんの顔見せのような会に本人を見にいったんです。元NGO職員で、ヨーロッパで市民活動をサポートしてきて、女性で同年代という経歴は知ってたんですけど、行ってみたら、応援してみたいなと思えたんですね。3日後くらいに初めて街宣をするというので行ってみたら、岸本さんと意気投合して、そのまま2カ月まるまる密着してドキュメンタリーを撮ることになりました。
――政治に関心がなかったところから、2カ月密着はすごいです(笑)。最初は映画にする予定でもなかったんですよね?
ペヤンヌ 最初は単に「家が立ち退きになるのはいやだな」と思ってただけですからね。面白い選挙ドキュメンタリーがたくさんあるのは知ってましたけど「今こういうジャンルが流行っているから」みたいに器用に作るのが本当に苦手で。それでも何かに興味を持ったときに、「これは演劇にしたいな」「これは映画になるかも」って思っちゃう自分もいたりするから、それはやっぱり職業病ですかね。