中村敬斗の逆転ゴールはワールドクラス
――南野選手は、2ゴールを挙げて、存在感を示しました。
城 南野は、モナコでの好調が、そのまま代表にも出ている感じですね。選手って単純で、やっぱりクラブで調子がいいと、それが代表にも反映されるんですよ。昨年カタールW杯が終わったあとは、まだクラブのサッカーにも慣れていなくて、苦戦したけど、今はポジションを掴んでプレーしています。
ボールをもらってからの判断が早いし、ゴールへの意欲も強い。反転とかキレキレだった。攻撃だけじゃなく、自陣まで戻って守備をするなど、強度も運動量も落ちなかったので、かなりコンディションが良いのだと思います。
――中村敬斗選手の逆転ゴールも良かったですね。
城 あれは、すごかった。彼の得意としているプレーで、シュートはスーパーゴール、もうワールドクラスでしょう。ボールを持ったときの突破力を含めた個人技はすばらしい。でも、コンビネーションという点ではまだまだですね。左サイドバックに入った伊藤（洋輝）やトップ下の南野との連携がもっとスムーズになれば、もっと怖い選手になれると思います。いずれ、三笘（薫）を脅かす存在になりそうですね。
W杯に向けてのチーム作りを進めているのが見えた
――森保一監督のスタメン起用や選手交代について、これまでと何か違いが見えましたか。
城 昨年の前半とか、特にそうだったけど、新しい選手を呼んでも使わなかったじゃないですか。でも、最近は使うようになり、今回も細谷をスタメンで起用しました。本来ならスタメンをもう少し落としても十分に戦えるけど、主軸を残して新しい選手をそこにはめ込む作業をしていたのは、これまでと違うところでしょう。
チームのベースはできているので、そこに若い選手や新しい選手を入れて経験をさせながら、W杯に向けてのチーム作りを進めているんだなというのが見えるようになりました。
――後半、佐野（海舟）選手や毎熊（晟矢）選手らが出場しました。
