寒いので、暖かいところに行こうと思う。といっても、時間に余裕があるわけではないから、気軽に沖縄に行くわけにもいかない。頑張って日帰りしたところで、1日に5時間も飛行機の中にいたら疲れるだけだ。なので、東京からも手頃な距離にある暖かいところ、つまり南房総に行こうと思う。
南房総、房総半島の南部を代表する都市といえば、館山だろうか。地図を眺めれば、ちょうど館山という駅があるし、房総半島ではいちばん南の端っこにあるから、暖かさというところでは文句なしに違いない。そんなわけで、まずは館山駅を目指すことにした。
東京から“4時間コース”…JR“ナゾの南国風の駅”「館山」には何がある?
といっても、館山は遠い。あまりにも遠い。東京駅からだと、いったん総武線(か京葉線)の地下ホームに行き、そこから内房線直通の君津行きに乗る。東京駅から君津駅まではざっと1時間30分。さらに君津で安房鴨川・上総一ノ宮行きに乗り継いで、ここからまたおよそ1時間で、ようやく館山駅に着く。
この館山駅に着く電車は昼間になると1時間に1本しか走っていないから、タイミングを誤ると君津か木更津で待ちぼうけを食らってしまう。これに東京駅までの所要時間を加えれば4時間コースにもなりかねない。とにかく、館山は遠いのだ。
が、これはあくまでも電車で館山に行く場合。電車でも、休日には新宿駅から館山駅まで直通する特急「新宿さざなみ」が運転されることもあるし、何より高速バスが便利だ。
たとえば、バスタ新宿から出ている「なのはな号」ならば、東京湾アクアラインを通って館山まで約2時間。マイカーを使えば、もっと便利だ。だから、そういう意味で言えば館山はそれほど遠くない。東京湾アクアラインさまさまである。
そびえ立つヤシの木、白とオレンジがまぶしい駅舎…漂う「バリバリの南国ムード」
そんなこんなで館山駅に着いた。館山駅は……さすがの南房総、南国ムードバリバリの駅だ。