蒼川 そうですね、それこそ中学生くらいになると容姿や体型を気にするようになって。容姿のコンプレックスを抱えるようになったきっかけは、同級生の男の子から「デブ」と言われてしまったことです。
今考えると、当時、特別太っていたわけではなく、体重55kgくらいの普通の体型だったのですが。思い当たる節と言いますか、毎日紙パックのココアを飲んでいたりとか、甘いものを日常的に摂取していたこともあって、「体重が増えてしまったのかもしれない」と思うようになりました。
「1日に何カロリーしか食べちゃダメ」行き過ぎたダイエットの始まり
――55kgだと平均体重くらいですが、意識してしまうようになりますよね。
蒼川 はい、一気に自分を客観的に見てしまったというか「あ、私ってデブなんだ」と思ってしまって。それからダイエットを決意して、母に協力してもらいながらご飯を少なめにするとか、揚げ物はノンフライヤーを使って作ってもらったり、基本はお鍋で蒸し野菜を食べるようにしたり。
最初はそんな感じでヘルシーなダイエットだったんですけど、だんだん行き過ぎて制限に制限を重ねるようになっていったんです。食べたものをカロリー手帳に書いて「1日に何カロリーしか食べちゃダメ」と数字で管理をしていると、割とそうなりやすいらしいんですが。
――ダイエットを始めたのはいつごろからですか。
蒼川 中学2年生だったと思います。それから徐々にエスカレートして拒食症になり、高校1年生の夏前くらいに入院することになりました。
身体が骨と皮だけのガリガリになって、生理が来なくなった
――拒食症になった当時、どういった変化がありましたか。
蒼川 身長163cmで体重が38kgくらいしかなく、身体が骨と皮だけのガリガリになってしまって、生理が来なくなりましたね。適正体重を下回った頃から来なくなって、7年くらい止まっていました。入院する前には街ですれ違った人から「細っ」と言われるくらい痩せていました。