2023年に発売されたビデオゲーム『バルダーズ・ゲート3』の勢いが止まらない。
世界中のレビューを集積するサイトMetacriticのメタスコア(平均点)は96点と最上位で、まさしく世界から絶賛されている。ゲーム業界で最も権威があると思われるイベント「The Game Awards」ではゲーム・オブ・ザ・イヤーに輝き、PCゲームの販売プラットフォームSteamでは本作が2023年の売上上位にランクインしている。
日本では知らない人が大多数?
2023年12月6日時点で、本作の全ユーザーによる総プレイ時間は4億5255万6984時間(約5万年)を突破しており、非常に多くの人がこのゲームの熱狂に飲まれているわけだ。一方で、日本ではどうだろうか。おそらく、本作を知らない人が大多数だろう。
ファミ通.comによると、PS5で発売された『バルダーズ・ゲート3』日本語パッケージ版の初週売上は2万497本である。翌週は5419本であり、さらに次週はランキング外となった。
海外では、PC版の早期アクセス段階(開発途中から販売開始し、ユーザーのフィードバックを受けつつ完成を目指す形式)で売上250万本を越えており、それと比べたとしても1/100ほどしか売れていない。もちろん、正式リリース後はさらに引き離されているだろう(あくまで売上予想だがVideo Game Insightsによると、1300万本以上売れている可能性があるという)。
2万497本はPS5パッケージ版の数値なので、DL版やPC版を含めればもっと数値は伸びるだろうし、日本ではコアなゲームなので特にPC版が売れていると思われる。何より、2万本というのはまったく売れていないわけではない。しかしなぜ、ここまで大きな差が現れているのだろうか?