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「義父がクマを仕留め、自宅で死体を解体して…」アラスカ出身の夫と国際結婚した日本人妻が明かす、ワイルドすぎるアラスカの日常

『アラスカワイルドファミリー』著者・ざわじまれなさんインタビュー #1

2024/02/11
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 2017年にアラスカ出身の夫・トマさんと結婚した、イラストレーターのざわじまれなさん。彼女が2023年10月に上梓したコミックエッセイ『アラスカワイルドファミリー』(KADOKAWA)には、夫の故郷での刺激的な体験や、自然豊かな土地で過ごす“義家族”のワイルドな一面が描かれ、反響を呼んでいる。

「ラストフロンティア(地球上で最後の未開の地)」とも言われるアラスカでは、いったいどんな生活が営まれているのか。ざわじまさんに詳しく話を聞いた。(全2回の1回目/2回目に続く)

©Zawajima Rena

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アラスカの北部は命の危険を感じる寒さになることも

――れなさんとトマさんは普段、日本に住んでいるそうですが、時々トマさんの故郷であるアラスカに帰省しているそうですね。そもそも、アラスカとはどんなところなのでしょうか。

ざわじまれな(以下、れな) アラスカはアメリカの州のひとつで、面積は日本の4倍弱あります。人口は約70万人で、高知県と同程度です。

 日本との時差は18時間。日本からの直行便がないため、シアトルを経由して行くのが一般的です。私はこれまで4回行きました。

――アラスカといえば、とても寒いイメージがあります。

れな 場所によりますね。たとえば夫の実家があるアラスカ南部のアンカレッジという街だと、夏場は20℃前後まで気温が上がりますし、冬場は下がっても-15℃程度までです。北海道で生まれ育った私は、あまりギャップを感じませんでした。

 でも、北部だと冬場は-30℃まで下がることもあります。冬場の北部に行ったことがありますが、写真を撮りに少し外に出ただけでも、命の危険を感じる寒さでしたね。

©Zawajima Rena

アラスカ出身の夫と付き合うようになった“きっかけ”

――そもそも、北海道出身のれなさんと、アラスカ出身のトマさんはどのように知り合ったのでしょうか。

れな 大学の国際交流サークルで出会いました。私が通っていた北海道の大学に、夫が留学生としてやってきたんです。夫も私も日本のアニメが好きで、そこで意気投合して。アニメの話をしたり、一緒に展示会や美術館に行ったりするうちに付き合うようになりました。

――何のアニメの話で盛り上がったのですか。

れな 『HUNTER×HUNTER』ですね! 日本のアニメはアラスカでも人気のようで、夫は小さい頃から『ポケットモンスター』や『ONE PIECE』も見ていたそうです。彼には10歳離れた弟がいるのですが、アラスカに遊びに行ったときに、Switchでポケットモンスターのゲームをして遊んでいましたよ。

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