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義妹から「長旅の疲れがとれるよ!」と大麻を渡されて…

――一方で、日本では禁止の大麻がアラスカでは嗜好品として承認されているそうですね。

れな 夫の実家に帰省したとき、彼の妹から「これを使うと長旅の疲れがとれるよ!」と大麻を渡されたことがあって、びっくりしました(笑)。アラスカでは合法ですが、日本人が使うのはダメなのでもちろんお断りしましたよ。でも、そのくらい大麻はカジュアルなものなんですよね。

 あと、レストランで食事をしていた親子が、大麻を広げて「いい香りだね」と仲良く話している光景も目にしたことがあります。おそらく、レストランに立ち寄る前に購入した大麻を取り出して、早速匂いを堪能していたのかな、と。

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©Zawajima Rena

アラスカでは学校で銃の扱い方を学ぶ

――大麻以外にも、日本との違いを感じることはありますか?

れな アラスカは、アメリカの中でも特に銃の所持率が高いらしくて。大麻ほどではないですが、銃も想像以上にカジュアルに扱われていました。お祭りの屋台の景品として、銃が並んでいるのも見たことがあります。数年前までは、スーパーでも販売されていましたね。

――ということは、現在はスーパーで銃を購入できなくなったのですか?

れな 2018年にフロリダのハイスクールで銃乱射事件が起きてから、少し規制が厳しくなりました。といっても、アラスカだと免許なしで購入できるので、1家庭に1丁ぐらいはあるようです。

――アラスカの人たちは、どんな目的で銃を所持しているのでしょう。

れな 主に、狩猟用と護身用だと聞いています。特に、森に入るときは銃が必須です。いつクマやムースに遭遇するかわからないので。(前編で)クマやムースから逃げる方法を学校で教わると話しましたが、同じように銃の扱い方も授業で習うのだとか。

 ただ、最近はダウンタウンの治安があまり良くないので、トラブルや犯罪から身を守るために銃を持ち歩く人も増えているようです。

©Zawajima Rena

アラスカに行くようになって「日本の治安の良さ」を痛感

――コミックエッセイには、トマさんと2人でポケモンGOをしながらダウンタウンを歩いていたら、突然ナイフを投げつけられたエピソードが掲載されていましたね。

れな ただ歩いていただけなのに、びっくりしました……。他にも、ホテルに泊まっていたら、明け方に外から銃声が聞こえたり、散歩中、近くを走っている人が警察に捕まる光景を見たりしたこともあります。