1ページ目から読む
4/4ページ目
交通アクセス自体が“アトラクション”…来園者の6割以上が区外から
「季節ごとにちょっとずつマイナーチェンジをしながら、一年中イルミネーションを楽しんでもらえたら。少しずつ知って頂けているようで、取材などを受ける機会も増えています」(遠藤さん)
と、新たなチャレンジもしつつ、“子どもたちのため”というDNAはいささかも変わっていない。となれば、やはりお客のほとんどは近くに暮らしている荒川区民なのだろうか。
「そう思っていたんですが、実際に調べてみると荒川区民はだいたい3分の1くらい。遠方からわざわざおこしになる方も結構いらっしゃるんです。
都電に乗って、荒川遊園地前に着いて、ゲートをくぐって歩いてくる。私たちも都電に乗って通勤しているのですが、もう電車の中から楽しみな気持ちが溢れているお子さんもお見かけします。都電がアトラクションの一部のような、そういう存在になっているのかもしれませんね」(遠藤さん)
気軽に行けて、子どもたちだけでも安心して遊び尽くすことができる。大きなテーマパークや動物園とは違うが、それでもあらかわ遊園にはここにしかない魅力がある。そういう遊園地が近くにあるというだけでも、この町の人たちは幸せなのかもしれない。
写真=鼠入昌史
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。