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 こう話してくれたのは、荒川区子ども家庭部荒川遊園課の遠藤伸記課長だ。以前は一般的な公園と同じように土木関連の部署が管轄していたが、いまは遠藤さんの所属する子ども家庭部の管轄に。地域で暮らす子どもたちのための遊園地、という特質を前面に押し出している。

荒川区子ども家庭部荒川遊園課の遠藤伸記課長

「荒川区民は子どもの頃に遠足などで来ている方が多いと思います。おじいちゃんおばあちゃんから三世代にわたってあらかわ遊園で遊んでいる、などというお声はよく聞きますね。

 あらかわ遊園の乗り物は、未就学児でも高齢の方でも安心して楽しめるようなものばかり。“日本一遅い”名物のファミリーコースターも、3歳から乗ることができます。子どものジェットコースターデビューで、なんて言いながら来られる方もいらっしゃいます」(遠藤さん)

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 小さな子どもでも安心して遊べるのが、あらかわ遊園の特徴だ。だから、スリリングなアトラクションはほとんどない。子どもとおじいちゃん・おばあちゃんが一緒に乗り物を楽しんで、その間にお父さん・お母さんは食事のできる「もぐもぐハウス」でひと休み。そんな他の遊園地やテーマパークではなかなかできない楽しみ方もできるというわけだ。

「40mの観覧車と言われるとあまり大きくないと思われるかもしれません。でも、このあたりは…」

 あらかわ遊園のいわばメインコンテンツ、乗り物は全部で6種類。観覧車・メリーゴーランド・豆汽車・ファミリーコースター・ウォーターシューティングライド・スカイサイクルだ。

 名物のファミリーコースターを残し、それ以外は2022年のリニューアルに合わせて入れ替えを行った。観覧車は現在のものが三代目。二代目は高さ32mだったが、少し大きくなっていまの観覧車は高さ40mだという。

 

「40mと言われると、あまり大きくないと思われるかもしれません。でも、荒川区のこのあたりは、高い建物がほとんどないので、遠くまでよく見えますよ。繁忙期には人気のファミリーコースターなど120分待ちなんてこともあるんです」(遠藤さん)