家族で遊園地に行こう、などとなったら大事である。何日も前から周到に計画し、あれこれと準備を整えて、電車に乗って夢の国。長蛇の列をいくつも梯子してお土産をしこたま買い込んで、一日楽しんだはいいものの家に帰ればぐったりと……。

 もちろんそんな一日もいつまでも記憶に残るステキな想い出になるには違いないが、やっぱりテーマパークで遊ぶというのはビッグイベント。近所を散歩するような気軽な気持ちではなかなかいけるものではないのだ。どこかに、家族連れでも思い立ってふらっと行けるような、そんな遊園地はありませんか……。

 などと思ったら、ちゃんとありました。東京都は荒川区。その西の端、隅田川のほとりに佇む荒川区立のあらかわ遊園だ。最寄りは、都電荒川線の「荒川遊園地前」停留場。王子からは5分ちょっと、三ノ輪橋からだと20分ほどかかる。何の変哲もない住宅地に囲まれた、小さな小さな遊園地だ。

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“ナゾの公営遊園地”「あらかわ遊園」には何がある?

“区がやってる遊園地”「あらかわ遊園」には何がある?

 荒川遊園地前の停留場を降りると、目の前に「あらかわ遊園」と書かれたゲートがお出迎え。この先はまだ誰でも入れる無料のいわゆる“公園”エリアだ。ここから公園の中を北に5分ほど歩くと、あらかわ遊園のシンボルでもある観覧車、そして有料ゾーンのゲートが見えてくる。

 入園料は大人800円。小学生なら200円で、未就学児以下は無料で入ることができる。乗り物を堪能したいなら、大人1800円のフリーパスもある。

 

 訪れたのは、正月気分も落ち着いた年明けの平日。だからほとんどお客なんていないだろうと思ったら、案に相違してベビーカーを押したお母さんたちがちらほらと。もちろん混雑しているというほどではないが、平日に昼間っから小さな子どもをつれてやってくるような、そういう“身近な遊園地”なのだろう。

名物は“日本一遅い”コースター…休日には1日に5000人が訪れることも

「あらかわ遊園は、観覧車など6つのアトラクションがあるのりもの広場や動物にエサをあげたりポニーに乗ったりできるどうぶつ広場、金魚のいる釣り堀などのエリアに分かれています。休日には多いときで1日に5000人くらいの方に来て頂いています」