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「手土産は絶好のチャンス!」顧客の心を掴む営業術 私があえて役に立たない物を贈っているワケ

source : 提携メディア

genre : ビジネス, 働き方, 社会

note

たとえばゴルフが好きな方には、その人の名前や写真入りのゴルフボールを差し上げたことがあります。また仲がよいお客さまが結婚したときには、必ず夫婦の顔がプリントされた結婚Tシャツをつくり、頼まれてもいないのにプレゼントしています。

昆虫採集が好きな友人には、食虫植物をプレゼントしたこともあります。

実用的なものは相手も自分で買いますから、あえてこういった無駄な物・楽しい物・面白い物・ワクワクする物を贈ることで、相手の印象に残り、話題にしてもらうことができます。徹底して、そういったものをプレゼントに選ぶようにしていました。

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自分のいないところで自分を話題にしてもらう

これらの変わったプレゼントを贈る狙いは、「自分のいないところでも話題にしてほしい!」です。実際にこれらのプレゼントがきっかけで相手の印象に残り、自分のいないところでその小物が話題にされて、ついでに私自身も話題になり、最終的に紹介や成約が起こる、といったケースがときどきあります。

たとえば先ほどの顔写真入りの結婚Tシャツを私の既存客の男性にプレゼントしたときには、それがきっかけとなり、その奥さまに「結婚のときに顔写真Tシャツをくれた面白い人」として認識してもらえました。その後、奥さまにはじめて会ったときには「あ! 結婚Tシャツをくれた人ですよね!」と一気に距離が縮まり、その奥さまも私のお客さまになっていただけました。

このように、プレゼントも「自分のいないところで自分を話題にしてもらうためのツール」という観点で選べば、紹介や成約を増やす助けとなります。手土産などを渡す機会がある方は、ぜひこだわってみてください。

ただし、やりすぎると段々と期待される笑いのハードルが上がりますし、相手も負担に感じる可能性があるので、1人に対して1回までとしておきましょう。

ポイント
手土産などプレゼントを渡せる機会は、印象づくりや話題づくりの観点からは貴重なチャンス。
あえて役に立たない物や、他の人とは違う物を贈って、自分がいないときにも話題にしてもらおう。